富士山の周辺を、自転車で走ってみたい。
そう思うと、道路の状況やルート上で気をつけるべきことも知りたくなった。地図に引かれた一本の線は、現地ではどんな道なのだろう。一日を通して走るとき、上り坂はどこに集中しているのか。休憩や送迎はどう組み合わせればよいのか。
こうした問いを準備に持ち込み、富士山サイクリングの行程ページを作った。その後、Field Brief(アウトドア旅行の準備ツール)も作った。一緒に行く人や、これから行ってみたい人の役に立てればと思っている。
制作中には、言語モデルの更新も何度かあった。この行程ツールは、モデルの能力の変化を具体的な作業の中で感じるプロジェクトにもなった。
まず、旅の全体像が伝わるように
行程表には、毎日どこへ行くかを書ける。ただ、地名と時刻を見るだけでは、旅全体のつながりを自分で組み立てなければならない。土地勘のない人にとって、ある地名と次の地名の間には距離や地形があり、どれくらい体力を使うのかという想像もある。
そこで、このページでは3日間の走行ルートを動く地図にまとめた。日付を切り替え、ルートを再生しながら、距離や標高の断面図と見比べられる。画面には次の立ち寄り先と富士山の方向も表示される。これらの情報を一緒に見ることで、出発前に一日の移動を理解しやすくなる。
同行する人が同じ地図を指しながら、ある区間の上り坂や休憩場所について話せるようにしたい。行程を理解するための共通の手がかりになればと思っている。見たあとに、分からないところや、もう一度確かめたいところを挙げてもらえることも望んでいる。画面の設計を通して手助けしたいのは、そういうことだ。
動く地図で旅全体のつながりを示し、細部はその横の行程表や説明に任せる。読む人はまずルートを見てから、下へ進んで必要な情報を探せる。最初からすべてを読み切る必要はない。
一つのプロジェクトの中で感じたモデルの更新
制作中のどの修正が最も重要だったかと聞かれても、一つだけを選ぶのは難しい。
強く感じたのは、モデルが進化する速さだった。ページを作る過程で、その変化を直接感じることができた。
特に、ルートのアニメーションを更新し、冒頭に音楽を組み込んだときは、協働の流れ全体がとてもスムーズだった。モデルにGPXのルートデータ探しを手伝ってもらったときも、順調に進んだ。モデルの能力の変化は、こうした一つひとつの実作業に表れていた。
サイトには別途、モデルの最新動向をまとめたダッシュボードも設けている。用途やコストなどの観点から、モデルの選択肢を見ている。どのモデルがどのような仕事に向いているかに関心があれば、そちらも入り口になる。
まだ確認が必要なことを残す
行程ツールが整って見えるほど、読む人は画面の内容をそのまま信頼しやすくなる。屋外で使うことを想定したツールでは、設計時に向き合う必要がある問題だ。
ルートを地図に描けても、現地で通行できるかどうかは確認が必要だ。標高の断面図は地形を理解する助けになるが、数値の出所や推定方法も示す必要がある。体力の配分や時間の計画に関わる数字なら、それを根拠にどこまで判断できるのかを利用者が分かるようにしたい。
現在の富士山サイクリングのページには、候補ルートであることの表示、改訂履歴、日本側にまだ確認が必要な項目を残している。標高も地形モデルによる推定であると明記している。こうした説明を動く地図と同じページに置くことで、行程を見るときに、その情報の限界も分かるようにしている。
ツールを通して、問いをより明確に整理できればと思っている。手元のデータから理解できること、現地で協力してくれる人に聞く必要があること、現場で改めて判断すること。それぞれを分けて扱えるようにしたい。モデルの能力が上がっても、こうした確認には引き続き人が責任を持つ必要がある。
私の行程から、あなたの行程へ
富士山サイクリングのページは、今回の旅のために作ったものだ。これから行ってみたい人にも役立ててほしい。そこで別に、アウトドアの行程準備ツール Field Briefを設計した。
ツールのURL:paulkuo.tw/tools/field-brief/。
使う人が変われば、異なる希望や条件を入力できる余地が必要になる。目的地も日付も変わる。すでにルートファイルを入手している人もいれば、どこをどう進むか考えている途中の人もいる。
Field Briefの公開画面では、行程の入力、場所と日付の選択、天気の照会と確認、ブリーフのダウンロードという順に進む。ログインは不要で、GPXのルートファイルがなくても始められる。ルート、天気、確認が必要な事項を、持ち歩ける出発前の資料にまとめることを目指している。
GPXファイルがないのは、単にまだ準備中だからかもしれない。まず行程を入力し、場所と日付を選んでから、天気や未確認の事項を扱う流れなら、最初の一歩で情報をすべてそろえる必要はない。そのほうが、私の考える利用者の支え方に近い。
ブリーフには、データの出所と、その情報がどの日付に適用されるかも残す必要がある。特に天気については、サンプルを見ることと、自分の出発日の予報を調べることは別の段階にある。Field Briefのサンプルにはデモ用のスナップショットであることを示している。自分の旅を準備するときは、改めて情報を調べ、確認する必要がある。
自分の問いを持って試してみる
この記事を書いている時点では、富士山でのサイクリングはまだ始まっていない。実際の行程でツールが役立つかどうかは、使って確かめる必要がある。
別の場所や別のルートでも使いやすい部分はどこか、どこを調整すべきか。それも、さまざまな人に自分の条件で試してもらう必要がある。
準備中の旅があるなら、まず富士山サイクリングの動くルート図を見て、それから自分の行程をField Briefに入れてみてほしい。すべてが決まるまで待たなくてよい。いちばん知りたい問いから始めてみよう。


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