北海道でサイクリングをするとしよう。札幌から小樽を経て余市へ向かう。地図を開き、いくつかの旅行記を読み、天気も確認した。それでも、まだ決まっていないことがある。この区間は実際に何キロあるのか。登りはどこに集中しているか。走り切るのに何時間かかるか。もう一度調べておくべき場所はどこか。
海外マラソンでも似たような状況に直面する。レース情報・ゼッケン受け取りの案内・交通手段がバラバラのページに散らばっていて、読み終えたあとに改めて自分の行程として整理しなければならない。
そこでField Brief アウトドアの出発準備ツールを作った。これらの情報を一か所でまとめて見られる場所を用意したかったからだ。場所・日程・ルート・天気を一つの出発前の準備資料に整理し、情報源を残し、まだ確認できていない事項をリストアップできる。
Field Brief で何を整理できるのか
このツールの用途はシンプルだ。出発前に、自分が今どのデータを把握しているかを見渡せるようにする。
ルートファイルがあればインポートして、GPX計算による距離を確認できる。GPXに標高データがあれば、標高プロファイルを確認できる。標高の照会で欠損のない有効なデータを取得した場合に限り、獲得標高の推定値を表示する。場所・日程・出発時刻を設定したら、ツールが提供する天気予報を取得し、予報がどの日付・時間帯をカバーしているかを確認する。
補給・交通・装備など確認が必要な事項はリストに追加できる。整理が終わったら、画像またはPDFでダウンロードし、スマートフォンに保存するか、同行者と共有して話し合う材料にする。
サイトに掲載されている完成例はこちらだ:
Maratonaサイクリングのデモ。例に含まれる天気は固定スナップショットであり、自分の行程を準備する際には改めて天気予報を取得する必要がある。
GPXがなくても始められる
GPXはよく使われるルートファイル形式で、経路に沿った座標を含むことができ、ファイルによっては標高データも記録されている。
ルートファイルをまだ持っていなくても、場所を検索して地図上にいくつかのポイントを打ち、行程の大まかな範囲を描き出せる。「どこを通るか」を整理するのに向いており、あとからデータを補っていける。
このとき描かれる線は、地点間の直線スケッチだ。 距離も直線での概算であり、道路に沿って自動でルートを引くわけではない。
たとえば「札幌 → 小樽 → 余市」なら、まず都市の位置で行程範囲を整理しておく。実際の行程に合ったGPXを入手したら、それをツールにインポートして、ファイル内のルート形状と距離を確認すればいい。
この違いは出発前の準備資料にも記載されるので、数値の出所を確認しやすい。
初めて使うとき、どこから始めるか
ログインは不要だ。サイトを開いたら、まず「サンプルを見る」を押して最終的な出力を確認し、そのあとで「自分の予定で試す」を選ぶといい。
自分の行程は四つのステップで進む:
- 行程を入力する:行程に名前をつけ、天気・登り・走行時間など確認したいことを書き出す。
- 場所と日程を設定する:目的地・日程・タイムゾーンを入力し、スケッチを描くかGPXをインポートする。
- 天気と未確認事項を確認する:取得できる予報を確認し、データのカバー範囲を確認して、自分の疑問を追記する。
- プレビューとダウンロード:内容を確認したら、スマートフォン用サマリー画像か縦型PDFをダウンロードする。
途中で前のステップに戻って修正できる。まだ入手できていないデータは未確認のまま残し、準備資料の整理を続ければいい。
台湾のランナーには、三つのレース例を用意した
サイトには奈良マラソン・香港スタンダードチャータードマラソン・石垣島マラソンの出発前の準備資料のサンプルも掲載している。
トップページの「台湾から参加するランナー向けの3大会」から入ると、整理済みのレース情報・情報源へのリンク・未確認事項を確認でき、「自分の行程を変更」を押して自分のスケジュールに切り替えられる。
これらの例は整理の起点として役立つ。閲覧しながら、主催者の最新のお知らせを照らし合わせてほしい。とくにゼッケンの受け取り、スタートブロック、交通情報は確認が必要だ。
レース当日がまだ遠い場合、ツールは現在の天気をレース当日の予報とは扱わない。先に行程を整理しておき、出発が近づいたころに戻って対象期間の天気予報を確認すればいい。
初めて訪れた人が、すぐに理解できるように
このツールを調整するなかで、ずっと気にしていたことがある。初めてサイトを見た人が、これが何の役に立つツールなのかを理解し、どこから始めればいいかわかるか、ということだ。
だからトップページに完成例を置き、自分の行程フォームを前面に出した。スマートフォンでのテキストと操作ボタンは大きくし、未入力があれば直接フィールドを指摘し、下書きを削除する前には確認を求める。
まず完成例を見てから、何を入力するか決められるようにした。
LINEメモボットを作ったときの出発点と、どこか重なっている。散らばった情報を、あとで見つけられて使える形にする、という考え方だ。今回はそのデータを屋外に持ち出し、同行者にも伝わるようにする必要があった。
出発前に、確認すべきことを残しておく
Field Briefは現在パブリックベータ版だ。情報整理と情報源の手がかりを提供するが、道路が通行できるか、コースが変更されているか、現地の状況が出発に適しているかは、関係機関への確認が引き続き必要だ。海外の予報には現地の警報は含まれない。警報が表示されていなくても、出発に適した状況だとは判断できない。
GPXファイルはブラウザ内で処理され、サイトのデータベースには保存されない。場所の検索・地図の読み込み・天気予報や標高データの取得では外部サービスへのリクエストが発生する。これらのデータの利用説明はサイト上で確認できる。
完成したら、必ずダウンロードしておくこと。サイトが準備資料を代わりに公開することはなく、現在のページの確認リストはリロード後には残らない。
次にサイクリング・ハイキング・海外レースを準備するときは、まず例を使って試し、それを自分の行程に書き換えていくといい。
この記事はPaulkuo.twのツールと実装テーマにも収録されている。


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